こんにちは、T研究員です。
みなさんは、地域にどこにどのくらいの企業や商店があるかを知りたいと思ったことはないでしょうか?
最近ではGoogleやカーナビなど様々な方法で商店や企業の立地情報を入手することが可能ですが、今回はそれらのデータをデータベースとして一括で入手することが可能な「タウンページデータベース」を紹介します。
■データ概要
「タウンページデータベース」とはNTTが作成しているビッグデータであり、購入することが可能なデータです。
そもそもタウンページとはご存じの通りNTTが運営する電話帳・広告サービスであり、NTTの固定電話、フレッツ光回線、タウンページ対応の通信事業者による電話の契約により掲載することができます。基本情報であれば基本無料で掲載できるための多くの企業や商店は掲載を希望します。そのため、HPがなくweb検索では把握できない企業や商店の情報を把握することができることが大きな特徴です。
出典:NTTタウンページ,「営業リストに活用できるタウンページデータベースとは?」
https://tpdb.jp/townpage/order?nid=TP01&gid=TP01&scrid=TPDB_B201#anc01
把握することのできる情報は以下の通りです。
電話番号、企業名、住所の他にNTTの分類ではあるが、業種等の分類がなされており、使用しやすいデータとなっている。
出典:NTTタウンページ,「取扱いデータ項目とサンプル」,
https://tpdb.jp/townpage/order?nid=TP01&gid=TP01&scrid=TPDB_B202
また、別サービスではあるが「タウンページデータベース」の情報をGIS上におとして解析を行うサービスもあります。※緯度経度の基となる住所データを毎月更新。
出典:NTTタウンページ,「GISソリューション」,
https://www.ntt-tp.co.jp/service/db/gis.html
■活用事例
「タウンページデータベース」はすでに多事業との連携が多く図られているデータの一つです。例えばカーナビのシステムでもより詳細な情報と「タウンページデータベース」を使用する企業があります。
また、営業やマーケディングでも「タウンページデータベース」が使用されています。
引用:NTTタウンページ,「お客様導入事例」,
https://tpdb.jp/townpage/order?nid=TP01&gid=TP01&scrid=TPDB_C802
■新たな活用の可能性
この「タウンページデータベース」は、過去のデータの蓄積が豊富にあることも大きな特徴として挙げられます。(近年の多くのビッグデータはデータの収集も最近のものが多く、過去の動向の把握や過去と現在の比較といったことを把握することはできませんでした。)
そのため、「タウンページデータベース」は現在のマーケティング等の活用の他に、過去のトレンド等を考慮した出店と都市形成の要因分析やAIの機械学習のためのデータとしての活用にも有益なデータであると考える。
新たな活用例
- 要因分析などのモデルの活用
- AIの機械学習のデータとしての活用 など。